?Con que la lavare? Cuatro madrigales amatorios |
何を使って洗いましょう 4つの愛のマドリガル |
?Con que la lavare la tez de la mi cara? ?Con que la lavare, Que vivo mal penada? Lavanse las casadas con agua de limones: lavome yo,cuitada, con penas y dolores. |
何を使って洗いましょう? 私のこの顔を? 何を使って洗いましょう? なんてみじめな私の暮らし お嫁に行った人たちは レモン水で洗ってるのに 私だけがひとりきり 憂いと悲しみで洗います |
今女性の間では話題?の「負け犬」(30代独身・子なし)の気持ちを代弁しているかのような味わい深い歌です。
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を連想させる気品溢れる貴婦人の悲しみのような歌が実はこういう内容を歌っているというのも面白いですが、私がそういう立場だったら涙を流して聴き入ってしまうかも。
そんなとても美しい音楽です。ロス・アンヘレスの歌も、伴奏を務めるフリューベック・デ・ブルゴス指揮のパリ音楽院管弦楽団もしみじみと情感溢れていてとても素敵。比較的入手しやすいと思われる彼女のコンピレーションアルバム「歌の翼に」で、モンサルバージェの「5つの黒人の歌」と一緒にこのロドリーゴ作品は収録されていますのでぜひ多くの方に耳にしていただければと思います。
(先日亡くなったロス・アンヘレスの思い出に)
( 2005.01.30 藤井宏行 )