二宮尊徳 |
|
虫の音たえし秋の夜の 月にひびきて聞ゆるは かよわき腕の けなげにも はらからのため 親のため 君が わらうつ槌の音 荒れたる畠の かたほとり 香も なつかしき菜の花は 忍びて君が読む書(ふみ)の そのともし火の為にとて 君が育てし花なりき 家おこししも世の中の 人のあはれを救ひしも ただ一筋のこの心 あはれ尊き徳ぞとて 賞揚(たたへ)らるるもこの心 |
|
明治35年の新撰唱歌 : 国民教育(国会図書館のデジタルライブラリーにあります)。フランクリンを取り上げましたが他にも歴史上の偉人や事件満載です。人選や紹介の歌詞の内容が興味深いのでいくつか取り上げて見ます。二宮金次郎(尊徳)は今や忘れ去られた感もある江戸時代の農学者で、その若き日の勤勉さを賞賛されて昔の小学校には働きながら勉学する銅像がどこにでもあったと言われております(私も見たことはないのですが)。
( 2017.07.16 藤井宏行 )