A song of Wine Op.46-3 Songs of Old Cathay |
ワインの歌 古い中国の歌 |
What is life after all but a dream? And why should such pother be made? Better far to be tipsy,I deem, And doze all day long in the shade. When I wake and look out on the lawn, I hear midst the flowers a bird sing; I ask,”Is it evening or dawn?” The mango-bird whistles,”'Tis spring.” Overpower'd with the beautiful sight, Another full goblet I pour, And would sing till the moon rises bright-- But soon I'm as drunk as before. |
何なのだ人生とは 結局ひとつの夢でしかないのなら? ならばどうしてそんな悩みを持つことがあろう? すっかり酔いつぶれる方がいい 私はそう思う そしてうたた寝するのだ 一日中 陰で 目が覚めて芝生を見ると 花の中で鳥が歌うのが聞こえる 私は尋ねる 「今は夕暮れか それとも夜明けなのか?」 鸚哥がさえずる 「今は春だよ」と 美しい光景に元気づけられて 私は注ぐ もう一杯なみなみと そして月が明るく昇るまで歌うのだ だがすぐに私は酔っぱらう 前と同じように |
マーラーが「大地の歌」でも使っている有名な李白の詩をこちらは英訳で用いています。原詩は以下の通り
春日酔起言志(春日酔より起きて志を言う) 李太白
処世若大夢(世におること大夢のごとし)
胡為労其生(なんすれぞ其の生を労するや)
所以終日酔(ゆえに終日酔い)
頽然臥前楹(頽然として前楹に臥す)
覚来眄庭前(覚め来って庭前を眺むれば)
一鳥花間鳴(一鳥花間に鳴く)
借問此何時(借問す 此れ何れの時ぞ)
春風語流鶯(春風 流鶯に語る)
感之欲嘆息(之に感じて嘆息せんと欲し)
対酒還自傾(酒に対してまた自ら傾く)
浩歌待明月(浩歌して明月を待ち)
曲尽已忘情(曲尽きて已に情を忘る)
( 2017.06.09 藤井宏行 )