Mephistopheles' Lied in Auerbachs Keller Op.25-2 Drei Lieder |
アウエルバッハの酒場でのメフィストフェレスの歌 3つの歌曲 |
Es war einmal ein König, Der hatt' einen großen Floh, Den liebt' er gar nicht wenig, Als wie seinen eig'nen Sohn. Da rief er seinen Schneider, Der Schneider kam heran; “Da,miß dem Junker Kleider Und miß ihm Hosen an!” In Sammet und in Seide War er nun angetan, Hatte Bänder auf dem Kleide, Hatt' auch ein Kreuz daran, Und war sogleich Minister, Und hatt einen großen Stern. Da wurden seine Geschwister Bei Hof auch große Herrn. Und Herrn und Frau'n am Hofe, Die waren sehr geplagt, Die Königin und die Zofe Gestochen und genagt, Und durften sie nicht knicken, Und weg sie jucken nicht. Wir knicken und ersticken Doch gleich,wenn einer sticht. |
昔あるところに王様がいて 大きなノミを飼っていた その可愛がり方はたいそうなもので まるで自分の息子のよう お抱えの仕立屋を呼び付け 仕立屋がやってくると 「貴族の上着の寸法を測れ それにズボンズボンの寸法を測れ」と ビロードと絹の布で やつは奇麗に着飾った。 上着の上には帯を付け、 帯には勲章をぶらさげた。 ノミはたちまち大臣となり、 絶大な権力を手に入れた。 それでノミの仲間たちも 宮廷でみな、高い位に就いた。 宮廷の者たちは男も女もみな、 やつらに大いに悩まされ、 お妃や侍女たちも 刺されたり、かまれたりしたが、 誰もノミを潰すことは許されず、 痒みを掻くことすらできなかった。 俺達は潰したり、叩いたりできるけどね 痒いと思ったらいつでも好きな時に |
悪魔の戯れ歌ですが、キーンツルのつけたメロディは多少おちゃらけてはいるものの基本爽やか系です。少々違和感を感じなくもないですが素敵なメロディです。
( 2017.06.04 藤井宏行 )