櫻 大正幼年唱歌 |
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櫻が咲いた 櫻が咲いた 野にも山にも 櫻が咲いた 咲いた櫻に 朝日がさして 野山残らず 花の雲 櫻が散るよ 櫻が散るよ 蝶々のやうに 櫻が散るよ 風に吹かれて お池を越えて 櫻何處まで 散って行く |
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昭和6年刊行の「童謡唱歌名曲集」に収録されています。このコンビはたくさんの童謡を残していますが今や歌われるものは皆無と言っても良いような状況です。時の流れは恐ろしいものです。この「櫻」はなかなか軽快に春に花咲く櫻の情景を歌いあげています。2番は散る情景ですが悲しみや無常観に浸ることなくただただ春の来た喜びを歌い上げています。
( 2017.04.01 藤井宏行 )