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怒涛の男    
 
 
    

詩: 野村俊夫 (Nomura Toshio,1904-1966) 日本
      

曲: 古賀政男 (Koga Masao,1904-1978) 日本   歌詞言語: 日本語


男一途に やるぞときめて
切った意気地の もとどりを
何で涙で けがしてなろか
これが男の 生きる道

義理にゃ負けても 無法にゃ負けぬ
若い生命の 血のあつさ
捨てたこの世にゃ 未練はないさ
なまじからむな 夜の風

雨も嵐も 笑顔でうけて
起(た)たにゃ男の 名がすたる
やると云ったら 生命の限り
行くぞ怒濤の 人生を



昭和30年の映画「力道山物語」の主題歌。古賀メロディの典型と言って良いド演歌ですが、曲の途中で微妙な転調が入るのが斬新と言えば斬新。歌うは美空ひばりですが、あまり彼女のアルバムに収録されることもなく知られざる歌となっております。歌詞が力道山の経歴(一番では力士として小結までなった力道山が自ら髷を切り、1950年に廃業したことに触れています)などもあり、1963年に亡くなった力道山を今や知る人も少なくなった今 取り上げる動機も弱くなってしまった中忘れ去られたというところでしょうか。
ニッポン放送で1989年に放送された「美空ひばり 感動のこの一曲」という番組をCD化されたものの中で彼女が力道山との思い出を語っております。この映画の主題歌を歌っただけでなく、映画のワンシーンにも特別出演したのだとか。映画の中で十両以降の大人の力道山は本人が演じています。

( 2017.03.19 藤井宏行 )


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