Stornellata marinara |
海のストルネッロ |
Ah! Alga di mare! Quando m’affosca qualche gran dolore fo stornellar per te questo mio core e la tristezza passa e il pianto muore Ah! strido d’alcione! L’onda sussurra sotto il tuo balcone, e come l’onda va la mia canzone che io canto per te fior di passione Ah! Luna sul molo! La gaiezza dei canti è per il cielo e la gioia di vita in ogni volo pure son triste che mi sento solo! Mare imperlato! Per una rossa bocca di granato io distacco il canto come un rosso fiore Ah! per una bocca che m’a innamorato! |
ああ!海の藻よ! 私を沈ませる時には いくつかの大きな悲しみが ストルネッロを歌わせよう お前のため 私のこの心に すると悲しみは過ぎ去り 涙は死ぬ ああ!カモメの叫び! 波はささやく お前のバルコニーの下で そしてその波のように 私の歌声は流れゆく 私は歌うのだ お前のため 情熱の花よ ああ!月よ 桟橋の上の! 歌声の陽気さは天のためのもの 人生の喜びはあらゆる飛翔のうちに だが私は悲しい 孤独を感じながら! 真珠の海よ! そのザクロのように赤い口のために 私は散らして行くのだ この歌声を赤い花のように ああ!愛しいあの口のために! |
鮮烈なピアノの前奏に続いて朗々とした声が力強く入ってきます。チマーラの作品の中でも特にテノール歌手に人気のある一品。オペラを歌うような人にも似合いそうな力強いセレナーデ風の歌ですが、歌詞の内容は報われない愛の嘆きのようですね。明るいメロディなのですがどことなく寂しさを感じさせるのはそんなところから来るのでしょうか。
( 2017.03.18 藤井宏行 )