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Gesegnet sei das Gruen und wer es traegt!    
  Italienisches Liederbuch
緑色と、緑を身にまとう人に幸ありますように  
     イタリア歌曲集

詩: ハイゼ (Paul Heyse,1830-1914) ドイツ
    Italienisches Liederbuch-Velote 1 Gesegnet sei das Gruen und wer es traegt! 原詩:イタリア詞

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Gesegnet sei das Grün und wer es trägt!
Ein grünes Kleid will ich mir machen lassen,
Ein grünes Kleid trägt auch die Frühlingsaue,
Grün kleidet sich der Liebling meiner Augen.
 In Grün sich kleiden ist der Jäger Brauch,
Ein grünes Kleid trägt mein Geliebter auch;
 Das Grün steht allen Dingen lieblich an,
Aus Grün wächs't jede schöne Frucht heran.

緑色と、緑を身にまとう人に幸ありますように!
私、緑色の衣装を作ってもらおうと思っているの。
緑色の衣装といえば、春の野原も身にまとっているわよね。
緑をまとっているのを見るのが好きなんです。
 緑を身にまとうのって狩人のならわしでしょう。
私の彼氏も緑の服を着ているの。
 緑色って、どんなものにも合うのよね。
どんなきれいな果実だって緑色から熟していくしね。

女性の緑賛歌だが、結局彼氏が緑色の服を着ているから緑が好きということなのだろう。
シューベルトの「美しい水車屋の娘」にも緑が好きな狩人のことが出てくるが、緑と狩人は結びついたイメージがあるのだろう。
曲は、「狩人」が登場するくだりで角笛の響きが聞こえるほかは、素直でささやかな雰囲気で一貫している。

マティス&エンゲル:生き生きと歌われていて、聴いていて気持ちいい。
アップショー&ドイチュ:声の魅力に惹かれる。
エルツェ&ヤンセン:汚れのないふくよかな美声が曲の魅力を引き出している。
ルートヴィヒ&バレンボイム:低声で歌われるのも別の魅力があって良い。
ボニー&パーソンズ、ゼーフリート&ヴェルバやアーメリング&ボールドウィンも良い。

( 2004.11.27 フランツ・ペーター )


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