Wenn du mich mit den Augen streifst und lachst Italienisches Liederbuch |
君が僕をちら見して笑い出し イタリア歌曲集 |
Wenn du mich mit den Augen streifst und lachst, Sie senkst und neigst das Kinn zum Busen dann, Bitt' ich,daß du mir erst ein Zeichen machst, Damit ich doch mein Herz auch bänd'gen kann, Daß ich mein Herz mag bänd'gen,zahm und still, Wenn es vor großer Liebe springen will, Daß ich mein Herz mag halten in der Brust, Wenn es ausbrechen will vor großer Lust. |
君が僕をちら見して笑い出し、 下を向いて、顔を胸まで隠すような時には、 頼むから、まず僕に合図してくれないか。 僕の心を抑えなくちゃいけないからね。 僕の心をなだめて、おとなしく静かにさせたいんだ、 好きだという気持ちがふくらんで、心が跳び出しそうになる時にはね。 僕の心を胸の中に仕舞っておきたいんだ、 君を求める気持ちがふくらんで、心が抜け出そうとする時にはね。 |
ピアノの右手がオクターブで歌声部との二重唱を奏でるのは「あなたが、愛する方、天国に昇る時がきたら」(第36曲)を思わせるが、愛に満ちた曲の表情もこの2曲の兄弟のようなつながりを感じさせる。
左手のリズムは男性の心の鼓動を表すかのように曲を一貫している。
プライ&ヴァイセンボルン:懸命さがひしひしと伝わりとても良い。エンゲルもよく歌っている。
F=ディースカウ&デームス:3行目の「Bitt' ich」など、生き生きした言葉の表現に脱帽。
ハーゲゴール&パーソンズ:ストレートな真剣さが良い。
シュライアー&エンゲル:誠実で心がこもっている。
この曲に関しては、F=ディースカウのどのピアニストとの録音もすべて素晴らしかった。
ほかにブロホヴィッツ&ヤンセンや、クラウセ&ゲイジもいい味が出ている。
( 2004.11.27 フランツ・ペーター )