Vals’ Op.37-4 Piat' stichotvoreni |
ワルツ 5つの詩 |
Davno l’ pod volshebnye zvuki Nosilis’ po zale my s nej?... Teply byli nezhnye ruki, Svetly byli zvezdy ochej. Vchera peli pesn’ pogreben’ja, Bez kryshi grobnitsa byla; Zakryvshi glaza,bez dvizhen’ja, Ona pod parchoju spala. Ja spal; nad postel’ju moeju Stojala luna mertvetsom... Pod chudnye zvuki my s neju Nosilis’ po zale vdvoem... |
いつのことだったろうか、魅惑的な音楽で 彼女と一緒に舞踏会に行ったのは 優しい手は暖かく 彼女の瞳は星の輝きだった 昨日、人々は弔いの歌を歌い 彼女は棺の中 瞳は閉じられ、動くこともなく 花輪の中で眠っている 私もベッドに横たわって眠る 月は死人のようにじっと動かずにいる それでもなお聴こえてくるのはあの魅惑的な音楽 2人でダンスをした時の |
この詩にはアレンスキーが甘い過去を回想する絶妙の味わいのメロディをつけていて隠れたロシア歌曲の名作となっております。それに比べると魅力の点ではちょっと敵わないところもありますが、凄絶なこの状況を浸り込むロシア情緒で歌い上げていて、これはこれで印象深い歌です。
( 2017.02.13 藤井宏行 )