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野口英世    
 
 
    

詩: 土井晩翠 (Doi Bansui,1871-1952) 日本
      

曲: 古関裕而 (Koseki Yuji,1909-1989) 日本   歌詞言語: 日本語


会津若松白虎隊
歴史に薫る郷にして
明治九年の菊の節
野口英世ぞ生まれたる
 
磐梯山の影写す
漣清し猪苗代
湖水の岸の小さき村
村の貧しき家のうち

幼き時に炉に落ちて
左の手なる大火傷(だいかしょう)
不具を嘆ずる一念は
世界医聖の実を結ぶ

見よ南米の野口町
見よアフリカの頌徳碑
四海にひゞく英名は
母の慈愛と信とより

その大いなる仁術の
功日本の誉掲げ
末は万里の遥なる
地に黄熱の牲(にえ)となる
 
艱難人を玉とする
尊き言葉証したる
野口英世を範(のり)として
日本の子らよあゝ奮へ



古関にこういう唱歌風の歌があったというのも意外ですが、詩が土井晩翠というのに二度びっくり。非常に格調高く世界の偉人の生い立ちを歌い上げています。そういえば歌詞にもあるように野口も福島出身 会津と中通りという違いがありますが古関も同郷ですので気合いを入れて書いたということなのかも知れません。

( 2017.01.27 藤井宏行 )


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