母を葬るの歌 |
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きみがはかばに きゞくあり きみがはかばに さかきあり くさばにつゆは しげくして おもからずやは そのしるし いつかねむりを さめいでて いつかへりこむ わがはゝよ 紅羅(あから)ひく子も ますらをも みなちりぢりと なるものを あゝさめたまふ ことなかれ あゝかへりくる ことなかれ はるははなさき はなちりて きみがはかばに かゝるとも なつはみだるゝ ほたるびの きみがはかばに とべるとも あきはさみしき あきさめの きみがはかばに そゝぐとも ふゆはましろに ゆきじもの きみがはかばに こほるとも とほきねむりの ゆめまくら おそるゝなかれ わがはゝよ |
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女声合唱を伴うソプラノソロの歌。微妙に西洋風になるところが少々違和感ありますが、全体として楚々と美しい素敵な歌です。ベルトラメリ(鐵)能子の録音があります。
( 2017.01.22 藤井宏行 )