スキー |
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ツララ ツツツー 楽しいスキー 雪にふたすじ あとふみつけて 長いスロープ 高い丘 すべりゃ心が はればれ軽い ツララ ツツツー 楽しいスキー 強い寒さも 冷たい風も いつか忘れて 気にならぬ すべりゃからだが ほかほかほてる ツララ ツツツー 楽しいスキー 雪は深いよ 見渡す限り けがれ見えない 銀世界 すべりゃ思いも しらじらさえる |
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スキーの歌といえば、時雨音羽/平井康三郎の日本情緒あふれつつも快活な歌(私は小学校でこれを教わりました)やもっとハイカラでヨーロッパの歌すら連想する林柳波/橋本國彦のスキーの歌が二大巨頭として日本の唱歌界には君臨している感がありますが、ずっとマイナーではありますが下総の書いたこの曲も捨てがたい魅力があります。文部省唱歌として発表されたため、他の多くの作品同様に作詞者・作曲者は公開されませんでしたので、のちの研究でそれらは特定され、最近はしかるべき作者の作品として紹介されることも増えて来ました。この作詞者についても林柳波ではないかという説もあり、そのように紹介しているサイトもあります。だとすると著作権が当分切れませんので(2024年!)歌詞を書くとマズイのではありますが、ここでは作詞者不詳とさせて頂き、歌詞も紹介させて頂くこととしました。林柳波の著作権者の方がそんなに狭量ではないことを期待しております。
歌のメロディーラインは伝統的な唱歌のイメージですが、ピアノが目の覚めるような技でスキーの躍動感を表してとても素敵な音楽となりました。
「ツララ」は氷柱のことではなくて滑る擬音なのでしょうね。
( 2017.01.22 藤井宏行 )