僕等は二宮金次郎 |
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松の下枝 あかあかと 西陽に色を染めるとき 国語読本ふところに 掻いた落葉を背負って立つ 僕等は二宮金次郎 夕月淡く 影見せて 小川の水を 照らすとき 国語読本ふところに 鍬を洗って土手に立つ 僕等は二宮金次郎 囲炉裏のそだの パチパチと 茶釜の煮えを 誘うとき 国語読本繰り返し 昔を今に懐かしむ 僕等は二宮金次郎 |
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( 2017.01.18 藤井宏行 )