Dreaming of Home and Mother |
ふるさとと母を夢見て |
Dreaming of home,dear old home! Home of my childhood and mother; Oft when I wake 'tis sweet to find, I've been dreaming of home and mother; Home,Dear home,childhood happy home, When I played with sister and with brother, 'Twas the sweetest joy when we did roam, Over hill and thro' dale with mother, (Chorus) Dreaming of home,dear old home, Home of my childhood and mother; Oft when I wake 'tis sweet to find, I've been dreaming of home and mother, Sleep balmy sleep,close mine eyes, Keep me still thinking of mother; Hark! 'tis her voice I seem to hear. Yes,I'm dreaming of home and mother. Angels come,soothing me to rest, I can feel their presence and none other; For they sweetly say I shall be blest; With bright visions of home and mother. (Chorus) Childhood has come,come again, Sleeping I see my dear mother; See her loved form beside me kneel While I'm dreaming of home and mother. Mother dear,whisper to me now, Tell me of my sister and my brother; Now I feel thy hand upon my brow, Yes,I'm dreaming of home and mother. (Chorus) |
夢にみるわが家、なつかしいふるさとの家 子供時代を母と過ごした家 目覚めた時にふと気付く 甘酸っぱい思いで ふるさとの家と母の夢を見ていたことに ふるさとよ、ああふるさと、子供のころの幸せなわが家 兄弟や姉妹と遊んだあのころ 母と一緒に丘を越え野原を横切って そぞろ歩いたことも楽しい思い出だ (合唱) 夢にみるわが家、なつかしいふるさとの家 子供時代を母と過ごした家 目覚めた時にふと気付く 甘酸っぱい思いで ふるさとの家と母の夢を見ていたことに 心地よい眠りに 目を閉じれば 母をまた思い出す おお、まだその声が聞こえるようだ そう、ふるさとの家と母の夢を見ているんだ 天使たちが降り立ち 私を眠りに誘う ぼくには天使たちがいることが分かるよ 穏やかにぼくが祝福されることを教えてくれるから なつかしいふるさとと母の姿をはっきりみせてくれるんだ (合唱) 子供のころはまた再び戻ってくる 眠りさえすればまた母に会える ぼくの横に座っている母の姿が ふるさとの家と母の夢をみているときには見える ねえかあさん 話してよ ぼくのにいさんやねえさんのことを かあさんの手がぼくの眉に触れているよ ああ、ふるさとの家と母の夢をみている (合唱) |
今の季節にぴったりの唱歌「旅愁」、その原曲もまたずいぶんと感じの違う詩でした。
このメロディに付けられた日本語の詩としてみても名品といえる犬童球渓(いんどうきゅうけい)のものはこんな辛い気持ちを歌った歌ですが...
1 更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとりなやむ
恋しやふるさと なつかし父母
夢路にたどるは 故郷(さと)の家路
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとりなやむ
2 窓うつ嵐に 夢もやぶれ
遥けき彼方に こころ迷う
恋しやふるさと なつかし父母
思いに浮かぶは 杜のこずえ
窓うつ嵐に 夢もやぶれ
遥けき彼方に 心まよう
オードウェイの書いた原詞の方は古き昔をなつかしむとはいえ、この雰囲気はむしろ「うさぎ追いし かの山」のような甘酸っぱい思い出の歌。決して「旅愁」における旅人のようにすさんだ気持ちでさまよったりはしていません。その点ではフォスターの「故郷の人々」が、原詞はとても悲しい雰囲気であるにも関わらず日本語ではのどかな郷愁の歌になっているのと好対照です。
この歌もまた、ソロとコーラスの掛け合いで歌われる、当時のアメリカの流行歌の典型的なスタイルです。作曲者のオードウエイはほとんどフォスターと同時代人。ただこの曲はアメリカでは忘れ去られてしまっているようです。確かにこの原詩の出来はあまり良くないような...
このオリジナル曲の方のMIDIファイルは見つけ切りませんでしたが(日本のサイトで「旅愁」を取り上げているところは腐るほどありますけれども)、前回紹介した「モリーダーリン」も含め著作権切れの歌の楽譜をたくさん集めたサイトがあり、そこでオリジナルの楽譜は見ることはできました。
http://www.web-helper.net/PDMusic/D/images/btsd0023.gif
Dreaming of Home and Mother - J P Ordway
明るい歌らしく微妙にリズムが違います。こんな感じでシンコペートして歌うとスウィングっぽくて良いかも...
( 2004.10.24 藤井宏行 )