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Die Loreley    
 
ローレライ  
    

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Die Heimkehr(歌の本〜帰郷 1827) 2 Ich weiß nicht,was soll es bedeuten

曲: シューマン,クララ (Clara Schumann,1819-1896) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Ich weiß nicht was soll es bedeuten,
Daß ich so traurig bin;
Ein Märchen aus alten Zeiten,
Das kommt mir nicht aus dem Sinn.

Die Luft ist kühl und es dunkelt,
Und ruhig fließt der Rhein;
Der Gipfel des Berges funkelt
Im Abendsonnenschein.

Die schönste Jungfrau sitzet
Dort oben wunderbar;
Ihr goldnes Geschmeide blitzet,
Sie kämmt ihr goldenes Haar.

Sie kämmt es mit goldenem Kamme
Und singt ein Lied dabei;
Das hat eine wundersame,
Gewaltige Melodei.

Den Schiffer im kleinen Schiffe
Ergreift es mit wildem Weh;
Er schaut nicht die Felsenriffe,
Er schaut nur hinauf in die Höh.

Ich glaube,die Wellen verschlingen
Am Ende Schiffer und Kahn;
Und das hat mit ihrem Singen
Die Lore-Ley getan.

私には分からない どういうことなのか
私をこんなに悲しい思いにしているのが
とある古い昔の物語が
心に深く響いてくる

風は冷たく、あたりは暗くなった
そして静かに流れるライン川
山の頂きは輝いている
夕日の輝きを浴びながら

美しい乙女が座っていた
あそこの岩の上に
金色のアクセサリーが光っている
乙女は金色の髪を梳いているのだ

彼女は髪を金色の櫛で梳かし
そして歌を歌っている
それは不思議な
だが強力なメロディだ

小舟に乗った船乗りは
激しい悲しみと共にそれを聴く
水底の岩には目もくれず
彼はただ上を見上げる

私は信じている、波が飲み込むのだと
こうしてついには船乗りと船を
それは彼女の歌の力で
あのローレライがしたことなのだ

詩集「歌の本」にあるハイネの作ったローレライの詩はドイツの作曲家フリードリッヒ・ジルヒャーの憧れにみちたゆったりとした曲によって日本でもよく知られておりますが、このクララ・シューマンの書いた歌曲は焦燥感に満ちた激しい歌。まるでこれから起きる舟人の悲劇を予感しているかのようです。

( 2017.01.03 藤井宏行 )


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