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ひがむ 枝から枝へ、 それを聞くわたしの心も裂けるよに。 それでも あれ、もう、愛らしい 軽く ちちと その 春ですわね、春ですわね。 |
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林が住んでいた世田谷の街で続けられていた「世田谷うたの広場」のため、彼は多くのソングを書きましたがこれもその中のひとつ。2010年の作曲といいますからほとんど彼の最後の作品となります。シンコペーテッドするピアノはまるでアイヴズやカーターの書くアメリカ歌曲のような味わい。エリオット・カーターの名歌曲「 Dust of Snow 雪のひとひら」を思わせる清新な歌です。与謝野の饒舌な言葉を見事に音楽にしたとても素敵な「うた」。佐山真知子さんの澄んだ素敵な歌声がこの曲想にはぴったりです(ALM)
( 2017.01.01 藤井宏行 )