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髪をきれいに 十六七の美少年。 さくら色した ようも似合うた みどりの 青い 南の海の精であろ。 きやしやな前歯に麦の茎 ちよいと つつみ ほそいづぼんに、赤い靴、 そよろと 五行ばかりの新しい 恋の 女の 物を思へど、 |
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5月半ば頃の情景でしょうか。与謝野晶子の艶めかしくも饒舌な詩に乗せて沖縄民謡のようなちょっとエキゾチックな、そしてユーモラスな歌が流れて行きます。与謝野の詩につけた歌の中では一番古く1999年の作です。
( 2017.01.01 藤井宏行 )