A spotless Rose |
一輪の穢れなきバラ |
A spotless Rose is blowing, Sprung from a tender root, Of ancient seers’ foreshowing, Of Jesse promis’d fruit; Its fairest bud unfolds to light Amid the cold,cold winter, And in the dark midnight. The Rose which I am singing, Whereof Isaiah said, Is from its sweet root springing In Mary,purest Maid; For through our God’s great love and might, The Blessed Babe she bare us In a cold,cold winter’s night. |
一輪の穢れなきバラが咲いている 柔らかい根から伸びている いにしえの預言者たちのお告げの エッサイの約束の果実の その美しいつぼみは開くのだ 輝かしく 寒い 寒い冬の間に 暗い真夜中に 私が歌うそのバラは それこそがイザヤが語ったものであり その甘美な根より生えているものなのだ マリア様 清らかな乙女のうちに われらの神の偉大な愛と力によって 祝福された赤子を彼女は私たちのためにお産みになられたのだ 寒い 寒い冬の夜に |
16世紀ドイツのクリスマスキャロル「エサイの根」の英語訳です。「エサイの根」のWikipediaの記載を見るとこの英詩は「ウィンクワースの英語訳」とありますのでもう少し調べれば英語詩の作者も特定できるのだとは思いますがとりあえず作者不詳としておきます。ハウエルズのアカペラ合唱の中でも比較的良く歌われるもののようで、クリスマスキャロルの定番のひとつと言っても良いかも知れません。
( 2016.12.25 藤井宏行 )