In a churchyard Op.15-9 Earth and Air and Rain |
教会墓地の庭に 大地と大気そして雨 |
”It is sad that so many of worth, Still in the flesh,” soughed the yew, “Misjudge their lot whom kindly earth Secludes from view. ”They ride their diurnal round Each day-span's sum of hours In peerless ease,without jolt or bound Or ache like ours. ”If the living could but hear What is heard by my roots as they creep Round the restful flock,and the things said there, No one would weep.” ”Now set among the wise,” They say: “Enlarged in scope, That no God trumpet us to rise We truly hope.” I listened to his strange tale In the mood that stillness brings, And I grew to accept as the day wore pale That view of things. |
「全く悲しいことだ あんなに多くの立派な人たちが まだ肉体があるうちには」とため息をつくイチイの木 「誤解している 人々の運命のことを この大地が親切に 目に見えるところから隠している人々の」 「彼らは乗っているのに 昼間の回転が 毎日の時間の長さの合計だけある間 最高の安息のもとで ひしめいたり跳びはねたりせず 私たちのように苦しむこともなく」 「もしも生きている人々が聞くことができたなら この根っこが聞いていることを この根は這っているんだ 安らかな群衆のそばを そこで語られてることを聞けば 誰も泣いたりなんかしないだろうに」 「今や賢者たちの中に入れられて」 彼らは言うんだ:「視野も広がった 神さまがラッパでわれらを起こしたりしないことを われらは心から願っているよ」と 私は彼の言う奇妙な物語を聞いた 静けさがもたらす気分の中で そして受け入れる気分になった 日が青白く暮れて行く時に そんな物事の見方を |
ハーディの死生観を表すこんな感じの詩をフィンジはよく取り上げて曲にしていますが、この歌曲集ではこれだけでしょうか。フィンジの端正なメロディが心に響く美しい歌を生み出しました。
( 2016.12.11 藤井宏行 )