Ku'u Pua I Paoakalani |
パオアカラニに咲く私の花 |
E ka gentle breeze a pa mai nei Ho`ohäli`ali`a mai ana ia`u E ku`u sweet never fading flower I bloom i ka uka o Paoakalani. Hui: `Ike mau i ka nani o nä pua O ka uka o Uluhaimalama. `A`ole na`e ho`i e like Me ku`u pua i ka la`i o Paoakalani Lahilahi kona ma hi`ona With softest eyes as black as jet Pink cheeks so delicate of hue I ulu i ka uka o Paoakalani Nane `ia mai ana ku`u aloha E ka gentle breeze e waft mai nei O come to me k`au mea e li`a nei I ulu ika uka o Paoakalani |
やさしいそよ風が私のもとに吹いてきて 私に思い出させるのです 私の大切な 決して枯れることのない花を それは咲いているのです パオアカラニの奥深く (コーラス) 永遠に見ることができるのです 花たちの美しさを あの丘では ウルハイマラマの それは何にも比べられない 私の大切な花たち パオアカラニの 繊細な顔立ちに やさしい瞳 宝石のように黒い ピンクの頬は とても繊細な色合いで それは咲いているのです パオアカラニの奥深く あなたにも分かるかしら 私のこの思いを やさしいそよ風が私のもとに吹いてくる おお来てください 私のもとに 私の大好きなものよ それは咲いているのです パオアカラニの奥深く |
ハワイ王国最後の女王リリオカラニは音楽の才能があって生涯に160曲もの歌を書いたのだといいます。従って代表作「アロハ・オエ」のみならず、いくつかの歌は今でもポピュラーでよく歌われています。この歌もそんなひとつ、情感深いメロディはもしかしたら「アロハ・オエ」よりも素敵かも知れません。日本語の詩こそ付けられていませんが、ハワイアンソングの録音ではしばしば耳にすることができますし、日本語のブログでもお好きな方がけっこう居られるのか詳しい記事をいくつも見つけることができました。...
この歌、リリオカラニがアメリカ軍によって宮殿に幽閉されていた時に、彼女の親友で一緒に幽閉されることを望んだエヴァリン・ウィルソンという人がいて、その息子のジョンが女王にこまめに庭に咲く花を届けてくれたのを感謝して作った歌だといいます。歌詞に英語が織り込まれているのは「アロハ・オエ」と同じですが、こちらの方が多いです。ジョンは外の情報を得ることを許されなかった女王のため、花をわざわざ新聞で包んで持ち込んだのだとか。彼はのちにホノルルの市長になりました。
( 2016.12.09 藤井宏行 )