Angel Op.48-1 12 russkikh pesen |
天使 12のロシアの歌 |
Po nebu polunochi angel letel, i tikhuju pesnju on pel; i mesjats,i zvezdy,i tuchi tolpoj vnimali toj pesne svjatoj. On pel o blazhenstve bezgreshnykh dukhov pod kushchami rajskikh sadov, o Boge velikom on pel,i khval a ego nepritvorna byla. On dushu mladuju v ob”jatijakh nes dlja mira pechali i slez; i zvuk ego pesni v dushe molodoj ostalsja bez slov,no zhivoj. I dolgo na svete tomilas’ ona, zhelaniem chudnym polna, i zvukov nebes zamenit’ ne mogli ej skuchnye pesni zemli. |
真夜中の空に天使が飛んでいた そして安らかな歌を歌っていた 月も、星たちも、雲の群れも その聖なる歌を聞いていた 天使は穢れなき精霊の至福を歌っていた 天国の庭の木陰に憩う精霊の 偉大な神のことを天使は歌い、讃えた その歌に欠けたるところはなかった 天使は若い魂を抱いて運んだ 悲しみと涙に満ちた世界のため 天使の歌の調べは若い魂の中へ 言葉なくして残った、生き続けた それからずっと魂はこの世で苦しんだのだ 不思議な望みに胸ふさがれて 天の調べに何物も置き換わることはできなかった 地上の退屈な歌たちはみな |
このルビンシュテインの12曲からなる歌曲集 ドイツ語版にもなっていてそちらはデュエット曲として出版されています。もっともこの中でロシア語で一番良く歌われる「夜」はもっぱらソロで歌われていますし、IMSLPにあったドイツ語版を見ると全く別の曲(しかも詩人がジューコフスキーとなっていて7番目にあります)なので恐らくはドイツ語版とロシア語版は同じ作品番号でも全く違っているのかも知れません。ロシア語版の情報がきわめて乏しいのでよく分かりませんが(もしかするとよく歌われるロシア語の「夜」がOp.48ではないのかも)。
ただ、このレールモントフの有名な詩につけられた第1曲目はドイツ語版とロシア語版両方耳にすることができましたが同じメロディで、どちらもデュエットで歌われておりました。ロシア語のデュエット曲は意外とないので、この魅惑に満ちた音楽はなかなか魅力的です。
( 2016.12.02 藤井宏行 )