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Voron k voronu letit   Op.78-11  
  12 russkikh narodnykh pesen
カラスがカラスのところに飛んで行き  
     12のロシアの民衆歌

詩: プーシキン (Aleksandr Sergeyevich Pushkin,1799-1837) ロシア
      Ворон к ворону летит(1828)

曲: ルビンシュテイン (Anton Grigoryevich Rubinstein,1829-1894) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Voron k voronu letit,
Voron k voronu krichit:
“Voron,gde b nam otobedat’ ?
Kak by nam o tom provedat’?”

Voron voronu v otvet:
“Znaju,budet nam obed;
V chistom pole pod rakitoj
Bogatyr’ lezhit ubityj.

Kem ubit i otchego,
Znaet sokol lish’ ego,
Da kobylka voronaja,
Da khozjajka molodaja.

Sokol v roshchu uletel,
Na kobylku nedrug sel,
A khozjajka zhdet milogo,
Ne ubitogo,zhivogo.”

カラスがカラスのところに飛んで行き
カラスがカラスにこう叫ぶ:
「カラスよ どこで昼飯食うカア?
どうやってそこに行くのカア?」

カラスはカラスにこう答えた:
「知ってるよ どこで昼飯くうのかは
広場の中のヤナギの下さ
そこで勇士が殺されたのさ

誰が殺されたのか それはなぜかは
彼の鷹だけが知っている
そうさ 牝馬カラス
そうさ 若いお嬢さん

鷹は飛び去った 森の中へと
馬の上には仇が座っていた
そして乙女は待っている 恋人のことを
殺されてはいない 生きているのさ」 と


もとはスコットランドの民謡だったものをプーシキンがロシア語にしたもののようです。筋がよく分からないのは決して私の語学力不足だけではないはずです。カラスの昼飯というのがこの死んだ勇士なんでしょうかね。ルビンシュテインの曲も民謡風のごつごつした感触に仕上げられています。

( 2016.12.02 藤井宏行 )


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