Frühlingslied I Op.32-1 Sechs Lieder von Heine |
春の歌 T ハイネの6つの歌 |
Leise zieht durch mein Gemüt Liebliches Geläute, Klinge,kleines Frühlingslied, Kling hinaus ins Weite. Kling hinaus bis an das Haus, Wo die Blumen sprießen, Wenn du eine Rose schaust, Sag,ich laß sie grüßen. |
そっと惹かれて行く わが心を越えて この愛らしい鈴の音は 響け 小さな春の歌よ 響け はるか遠くまで 響いてくれ あの家のところまで あの花たちのつぼみが開くところまで もしお前が一輪のバラに出会ったなら 告げてくれ ぼくは彼女にあいさつしに来たと |
ルビンシュテインの作品32はハイネの原詩につけたドイツ語歌曲、しかし今となってはロシアの作曲家のつけたドイツ語の歌曲をわざわざ歌おう、聞こうという人も少ないからでしょうか、どれもほとんど取り上げられることもなくなっています。第5曲目は甲斐さんにコメント頂いているように明治の訳詞集「海潮音」で訳者の上田敏が言及しているように今から100年前にはまだ聴かれていたようではあります。
( 2016.11.23 藤井宏行 )