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When I set out for Lyonnesse   Op.15-2  
  Earth and Air and Rain
ぼくが出かけた時に ライオネスに  
     大地と大気そして雨

詩: ハーディ (Thomas Hardy,1840-1928) イングランド
    4.Satires of Circumstance 254 When I set out for Lyonnesse

曲: フィンジ (Gerald Finzi,1901-1956) イギリス   歌詞言語: 英語


When I set out for Lyonnesse,
 A hundred miles away,
 The rime was on the spray,
And starlight lit my lonesomeness
When I set out for Lyonnesse
 A hundred miles away.

What would bechance at Lyonnesse
 While I should sojourn there
 No prophet durst declare,
Nor did the wisest wizard guess
What would bechance at Lyonnesse
 While I should sojourn there.

When I came back from Lyonnesse
 With magic in my eyes,
 All marked with mute surmise
My radiance rare and fathomless,
When I came back from Lyonnesse
 With magic in my eyes!

ぼくが出かけた時に ライオネスに
 100マイル離れた先の
 白い霜は飛沫のように散り
そして星空が照らしていた ぼくの寂しさを
ぼくが出かけた時に ライオネスに
 100マイル離れた先の

どんなことが起こるのか ライオネスで?
 ぼくがそこに留まっている間に
 預言者もはっきりとは言わなかったし
最高の魔法使いも当てられなかった
どんなことが起こるのか ライオネスで?
 ぼくがそこに留まっている間に

ぼくが戻って来た時に ライオネスから
 魔法をぼくの目にかけられて
皆が気づいた 沈黙の推測で
ぼくの輝きを 類まれにして底知れない
ぼくが戻って来た時に ライオネスから
 魔法をぼくの目にかけられて!


ライオネスとは妻のエマが住んでいた土地の名前なのだそうで、最後の節の「類い稀にして底知れない輝き」とはのちに妻となる人への愛と読めますでしょうか。さすらう若人を表す暗い行進曲で幕開けしますが、第2節は優美になり、そして最後の節では勝利に満ちた響きが聞かれます。分かりやすい展開と言えば言えないこともないのですが...

( 2016.11.13 藤井宏行 )


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