八重桜 |
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いにしへの奈良の都の八重桜 けふここのへににほひぬるかな |
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百人一首で有名な伊勢大輔(いせのたいふ)の和歌。貴志康一らしく濃密な日本情緒の歌になっています。ハミングを入れるのはちょっとやり過ぎなように思いますけれども。それと面白いと思ったのはイントネーションが関西風にメロディがつけられているのですね。古典はもっぱら標準語のイントネーションで接してきた私には新鮮な響きでした。
( 2016.11.05 藤井宏行 )