海の朝 大正少年唱歌 |
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翅白き鳥ぞ一羽 波に近く何處行くか 風も清く明くる海よ 遠く廣く明くる海よ 風をふくみ帆舟一つ 沖に遠く早も出たり 朝日今ぞ昇り來るか 雲もあかく波もあかし |
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中学生向けの唱歌として大正末に書かれたものです。なかなか洒落たメロディ。童謡詞の作者・葛原のリズミカルな詩にもよく合っています。歌われることは今やないかも知れませんが、金田一春彦・安西愛子編の「日本の唱歌(中)」(講談社文庫 1979)に楽譜付きで収録されておりました。
( 2016.11.03 藤井宏行 )