Nov. 2 1920 |
11月2日 1920年 |
“It strikes me that some men and women got tired of a big job; but,over there our men did not quit. They fought and died that better things might be! Perhaps some who stayed at home are beginning to forget and to quit. The pocketbook and certain little things talked loud and noble, And got in the way; too many readers go by the headlines, party men will muddle up the facts, So a good many citizens voted as grandpa always did, or thought a change for the sake of change seemed natural enough. “It's raining,lets throw out the weather man, Kick him out! Kick him out! Kick him out! Kick him out! Kick him!” Prejudice and politics,and the stand-patters came in strong, and yelled,”Slide back! Now you're safe,that's the easy way!” Then the timid smiled and looked relieved, “We've got enough to eat,to hell with ideals!” All the old women,male and female,had thier day today, and the hog-heart came out of his hole, But he won't stay out long,God always drives him back! Oh Captain,my Captain! a heritage we've thrown away; But we'll find it again,my Captain,Captain,oh my Captain!” |
私には思える 幾人かの男性や女性が大きな仕事に疲れ果てているように だが あそこで われらの陣営は諦めなかった 彼らは戦いそして死んだ そのことはより良きことだったかも知れない! おそらく家に居た一部の者たちは忘れて去り始めている ポケットブックやある種のささいなことが大声で上品に話されている そして割り込んで来た あまりにも多くの読者が 見出しに 党の連中が事実をごた混ぜにするのだろう かなり多くの市民が投票した 祖父たちがいつもそうしてきたように あるいは変化のための変化が十分に自然なように思えたのだ 「雨が降ってるぞ 放り出せ 気象予報士を 蹴りだせ奴を!蹴りだせ奴を!蹴りだせ奴を!蹴りだせ奴を!蹴りだせ奴を!」 偏見や政治 それに現状維持派が強くなって来たぞ そして叫んだ 「退け!これでお前も安全だ これこそが楽な道なのだ!」と そのとき臆病者どもは 微笑んで安心しているように見えた 「われらは食うに十分 理想などくそ喰らえ!」 すべての老婦人たちが 男も女も 今がその全盛期だったのだ そしてあのブタの心臓が穴から出てきた しかし彼はそんなに長く不在にはなるまい 神は常に彼を連れ戻す! おおキャプテン わがキャプテン! 伝統を われらは捨ててしまった だがわれらは 再びそれを見つけ出すだろう わがキャプテン キャプテン おおわがキャプテンよ! |
背景事情についてもう少しよく調べてみないと意味不明のフレーズだらけになってしまうのですが、この歌、今を去ること96年前のアメリカ大統領選挙にまつわるものなのです。アイヴズは民主党候補のコックスを応援していたのですが、この年の選挙は共和党の候補ハーディングにほとんどダブルスコアの差を付けられて惨敗します。その結果に憤懣やるかたないアイヴズが書いたのがこの歌曲です(合唱曲として取り上げられることも。ストコフスキー指揮の録音がありました)
最後の「おおキャプテン...」のフレーズはウォルト・ホイットマンがリンカーンを追悼して書いた詩のフレーズ。これはクルト・ワイルが曲をつけたものをここでは取り上げておりますので、原詩と訳はこちらをご覧ください。
おおキャプテン!わがキャプテン!
( 2016.11.02 藤井宏行 )