Na chudnoe plechiko miloj |
すてきな 愛らしい肩に |
Na chudnoe plechiko miloj Ja golovu tikho sklonil, i v trepetnom serdtsa bien”e ja negu ljubvi oshchutil. Pokinesh” menja ty,byt” mozhet, zato ty segodnja moja: i schastliv,blazhen beskonechno v gorjachikh ob”jatijakh ja. |
すてきな 愛らしい肩に ぼくは静かに頭を寄せて そして震え心臓の鼓動に ぼくは愛の幸せを感じたのだ あなたがぼくを捨てることいつかあるだろう だけど あなたは今 ぼくのものだ そしてぼくは限りなく幸せだ この熱い抱擁のうちに |
ハイネの「歌の本〜帰郷」の73番目の詩。ドイツ語の原詩につけた曲で有名なものはないようですが、カリンニコフにとても美しい歌曲がありました。
原詩の第2節は省略されているようですが、恐らくは作曲者の判断なのだと思います。おかげでハイネのシニカルさが弱まって、ロシア歌曲に打ってつけの耽美的な表情が見事に引き出されています。こんな素敵な曲がほとんど忘れ去られているのはとてももったいないところ。
( 2016.10.15 藤井宏行 )