打回老家去 |
取り戻そう 祖国を |
詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
|
取り戻そう 祖国を 倒せ 日本帝国主義を 東北地方は我等のものだ 奴等は我等の同胞を殺し 我等の土地を奪った 東北の同胞よ立ちあがれ 我等は亡国の奴隷にはならぬ 取り戻そう 祖国を 取り戻そう 祖国を (歌詞は大意です) |
以前ご紹介しました滋味あふれる映画の主題歌「漁光曲」を作詞作曲したコンビにはこんな曲もあります。管弦楽伴奏の合唱曲で、1931年に起こった満州事変により中国東北部が日本に占拠され多くの亡命者を出した中国には反日・抗日の機運が高まる中、1935年ごろにはこの抗日の音楽が多数つくられたうちのひとつです。中国伝統音楽を下敷に それでも勇壮なメロディで壮麗に歌われるこの曲、「打回老家去」のフレーズを執拗に繰り返し なかなか聴くと癖になりそうな音楽です。任光はその後、抗日戦線に身を投じ若くして戦死してしまうのでした。
日本ではまず紹介されることのないであろうこの曲、それでもこの人の音楽を知る上では決して無視できない音楽だろうということで取り上げさせて頂きます。
( 2016.10.09 藤井宏行 )