南部牛追唄 日本民謡集第2集 |
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歩け小斑やサーハエ うがべり遅いサハエ ハイパパア 向の長嶺でサーハエ 日が暮れる コラサンサエ こがわ出っときゃサ こでべりぼってんがナ ハエ 町村沢口でナハエ こで三つめんねがな 塚のサ下りのサ がんべの宿でナハエ 牛方の賄にナハエ ゆるけなべ 掛けったんがナ |
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岩手県の有名な民謡。間宮編曲のものの中でも初期の作のためか、ピアノ伴奏の凝り方といい歌声の微妙なつくりといい力が入っています。彼の日本民謡集の中でも屈指の傑作と言って良いでしょう。ここで取り上げられた歌詞は良く歌われるものとは違ってかなり方言が強烈で、何を歌っているんだかよく分からないところもありますが音だけ聴いてもなかなかのインパクトです。「ぐずぐず歩くな牛よ 日が暮れてしまう」といった他愛ない歌詞の内容なようではありますけれど。
( 2016.08.04 藤井宏行 )