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牧歌    
 
 
    

詩: 宮沢賢治 (Miyazawa Kenji,1896-1933) 日本
      

曲: 宮沢賢治 (Miyazawa Kenji,1896-1933) 日本   歌詞言語: 日本語


種山ヶ原の雲の中(なが)で刈った草は
どごさが置いだが忘れだ 雨ぁふる、

種山ヶ原のせ高(だが)の芒(すすぎ)あざみ
刈ってで置ぎわすれで雨ぁふる 雨ぁふる

種山ヶ原の 霧の中(なが)で刈った草さ
わすれ草も入(はえ)ったが忘れだ 雨ぁふる

種山ヶ原の置ぎわすれの草のたばは
どごがの長嶺(ながね)でぬれでる ぬれでる

種山ヶ原の長嶺さ置いだ草は
雲に持ってがれで無ぐなる 無ぐなる

種山ヶ原の長嶺の上の雲を
ぼっかげで見れば無ぐなる 無ぐなる



ドレミのわずか3つの音で作られたこの上ないシンプルな歌です。1924年の劇「種山ヶ原の夜」で、森の木の精たちが歌う歌として書かれたもののようです。

( 2016.07.31 藤井宏行 )


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