牧歌 |
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種山ヶ原の雲の中(なが)で刈った草は どごさが置いだが忘れだ 雨ぁふる、 種山ヶ原のせ高(だが)の芒(すすぎ)あざみ 刈ってで置ぎわすれで雨ぁふる 雨ぁふる 種山ヶ原の 霧の中(なが)で刈った草さ わすれ草も入(はえ)ったが忘れだ 雨ぁふる 種山ヶ原の置ぎわすれの草のたばは どごがの長嶺(ながね)でぬれでる ぬれでる 種山ヶ原の長嶺さ置いだ草は 雲に持ってがれで無ぐなる 無ぐなる 種山ヶ原の長嶺の上の雲を ぼっかげで見れば無ぐなる 無ぐなる |
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ドレミのわずか3つの音で作られたこの上ないシンプルな歌です。1924年の劇「種山ヶ原の夜」で、森の木の精たちが歌う歌として書かれたもののようです。
( 2016.07.31 藤井宏行 )