剣舞の歌 |
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夜風とどろきひのきはみだれ 月は射そそぐ銀の矢並 打つも果てるも火花のいのち 太刀の軋りの消えぬひま dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah 太刀は稲妻萱穂のさやぎ 獅子の星座に散る火の雨の 消えてあとない天のがはら 打つも果てるもひとつのいのち dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah |
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剣舞(けんばい)は宮城・岩手に伝わる郷土芸能なのだそうで、これを見て感動した賢治が1922年「原体剣舞連」という詩を書いています。その最後の部分に自らメロディをつけているのがこの曲です。農学校時代の劇「種山ヶ原の夜」にも転用されたようです。素朴なお囃子のようなメロディはどこか懐かしい感じ。愛すべき曲と言えましょう。
( 2016.07.31 藤井宏行 )