Russian lullaby |
ロシアの子守唄 |
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夢見るヴォルガの流れるところ そこにひとりぼっちのロシアのバラ やさしく見つめてる 自分の足元を そこには赤ちゃんのとび色の瞳が輝く お聞きなさい 毎晩 お前は聴くでしょう バラの口ずさむ ロシアの子守唄を 素朴な調べを 赤ちゃんが泣き出す時の ねんねんよ 私の赤ちゃん どこかに場所があるはず 私やお前のための自由な土地が そしてロシアの子守唄の |
バーリンはロシア移民の子でしたので、やはり自分のルーツにも思いを馳せるところがあったのでしょう。1927年に特にレビューやミュージカルとは無関係にこんな曲を書いています。まだあのスターリンの大粛清は始まってはいない頃ですが、やはりそんな雰囲気を既に醸し出しているイデオロギーに凝り固まった祖国のことを彼も感じ取っていたのでしょうか。民衆が抑圧された国で良く歌われる悲しい切々とした子守歌の系譜にこの曲もちゃんとつながっています。
( 2016.07.19 藤井宏行 )