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???(ポムチョニョ)    
 
春の娘さん  
    

詩: 李殷相 (Lee Eunsang,1903-1982) 韓国
      

曲: 洪 蘭坡 (Hong Nan-Pa,1898-1941) 韓国   歌詞言語: 韓国語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
春の娘さん もう来たの 新しい草の着物を着て
白い雲のヴェールをかぶり 真珠の露を履いて
花束を胸に抱き 誰のところに行くのかい

恋人のところに行く道で ぼくの家の前を通るの
不思議なことだ もしやぼくのところに来るのかな
知らんぷりして 出て行って聞いてみようか

(詞は大意です) 

日本では「鳳仙花」ばかりが知られている(あとほんの少しだけ童謡「故郷の春」が)韓国の作曲家・洪蘭坡(ホン・ナンパ)ですが、韓国ではけっこうたくさんの曲が歌い継がれています。本格的なクラシック音楽から「鳳仙花」のように演歌チックなものまで多彩なのですが、彼の本領は明るく抒情的なメロディの歌曲にあるように思います。
この曲は童謡風の味わいを見せながら、ユーモラスに春の訪れの喜びを歌っています。日本でももっと知られて良いのではないかと思いますが、Youtubeなどでももっぱらハングル表記のものばかりがアップされていて、海外では無名な歌となっているでしょうか。???(ポムチョニョ)とは漢字で書くと「春処女」ですね。
作詞の李殷相(イ・ウンサン)は日本の北原白秋みたいな人で、洪蘭坡だけでなく多くの作曲家たちの歌曲の詞に取り上げられています。

( 2016.07.16 藤井宏行 )


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