式子内親王による三首 |
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玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることのよわりもぞする 忘れてはうちなげかるる夕べかな我のみ知りて過ぐる月日を わが恋はしる人もなしせく床の涙もらすなつげのを枕 |
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新古今和歌集の代表的歌人のひとり 式子内親王の有名な和歌を三首取り上げて歌にしています。憂愁の中出メロディはこういう耽美的な詩にはぴったりで味わい深い曲になっています。三つの和歌は切れ目なく演奏されますが、間奏部分はちょっと明るくなるのもご愛敬でしょう。
( 2016.07.04 藤井宏行 )