Uvy,zachem ona blistaet |
ああ なぜ彼女は輝いているのか |
Uvy,zachem ona blistaet Minutnoj,nezhnoj krasotoj? Ona primetno uvjadaet Vo tsvete junosti zhivoj... Zhizn’ju molodoju Nedolgo naslazhdat’sja ej; Nedolgo radovat’ soboju Schastlivyj krug sem’i svoej. Bespechnoj,miloj ostrotoju Besedy nashi ozhivljat’ I tikhoj,jasnoju dushoju Stradal’tsa dushu uslazhdat’. Speshu v volnen’i dum tjazhelykh, Sokryv unynie moe, Naslushat’sja rechej veselykh I nagljadet’sja na nee. Smotrju na vse ee dvizhen’ja, Vnimaju kazhdyj zvuk rechej, I mig edinyj razluchen’ja Uzhasen dlja dushi moej. |
ああ なぜ彼女は輝いているのか 束の間の 穏やかな美しさに? 彼女は目に見えて色褪せる その若々しい色艶が... 若い人生は 長くはない それを楽しめるのは 長くはないのだ 自らを楽しませる時は 家族の幸せな輪も 気の置けない 甘美な鋭さの 私たちを元気にする会話も そして穏やかな 汚れない魂が 苦しんでいる者の魂を喜ばせることも 私は急いでこの重い思考を掻き立てて 私は隠すのだ この憂鬱を じっと耳傾ける 陽気なおしゃべりに そしてじっと彼女を見る 私はその動きのすべてを見て 言葉のひとつひとつに耳を傾ける そして 別れのただ一瞬だけが 私の魂には恐ろしいのだ |
「ナイチンゲール」以外のアリャビエフの作品は本国ロシアではともかく、ほとんど聴かれることはないのですが、なかなか魅力的なものがいくつもあります。これは彼の同時代人プーシキンの1820年、コーカサスへ追放中に書かれた詩につけた曲です。恋の歌ではありますがなんとも屈折した思いの吐露に、アリャビエフはなぜか清々しいポロネーズのメロディをつけました。ちょっと詩を読みながら聴くと違和感がありますが、この美しいメロディには抗いがたいものがあります。
( 2016.06.11 藤井宏行 )