Życzenie Op.74-1 17 Chant Polonais |
願い 17のポーランドの歌 |
Gdybym ja była słoneczkiem na niebie, Nie świeciłabym jak tylko dla ciebie. Ani na wody,ani na lasy,ale po wszystkie Czasy pod twym okienkiem i tylko dla ciebie Gdybym w słoneczko mogła zmienić siebie. Gdybym ja była ptaszkiem z tego gaju, Nie śpiewałabym w żadnym obcym kraju. Ani na wody,ani na lasy,ale po wsystkie Czasy pod twym okienkiem i tylko dla ciebie Gdybym w słoneczko mogła zmienić siebie. |
もし私が空の太陽だったら あなただけを照らすのに。 海でも森でもなく あなたの窓辺だけを永遠に。 太陽になれたなら..... もし私が森の小鳥だったら あなただけのために歌うのに。 海ででも森ででもなく あなたの窓辺でだけ永遠に。 小鳥になれたなら.... |
恐らくショパンの歌曲の中では一番有名な曲ですけど、リストがピアノ独奏用に編曲したものの方が有名になっていて、歌曲であることを御存知ない方も多いのでは?(しかも序奏の踊るような旋律の方が知られていたりする)
マズルカのリズムで素朴に歌われる素敵な曲です。演奏はゼーダーシュトレーム/アシュケナージのショパン歌曲集しか聴いていないのですが、もっと清楚な歌唱がないか探しています。彼女の歌曲の録音は少し繊細さに欠けるような気がしていて、グリークもラフマニノフもあまり好きにはなれませんでした。
(オペラではこの人、本当に素晴らしいと思うんですが....)
(1998.07.09)
ショパンの歌曲はもともとプライヴェートなもので、ひろく聴衆に公開されるということは作曲者の存命中にはなかったのだといいます。
彼の死後、草稿の中から17曲(最初は16曲でのちに1曲追加)が見つけ出されて出版され、74番という作品番号が付けられていますが、作曲された時期も、歌のテーマもばらばらの16曲です。共通して感じられるのは、もともと公開などするつもりのなかった曲だからでしょう。彼の心のありようを率直に表している、非常に素朴な味わい。洗練の極みの彼のワルツやノクターンなどでは決して聴くことのできない音楽です。
この曲「願い」は歌曲集の第1曲ですが、偶然にも彼の書いた歌曲の中でも最初のものにあたり、彼が弱冠18歳。まだポーランドにいた時代の作品です。
( 2010.03.14 藤井宏行 )