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When the lad for longing sighs    
  BREDON HILL AND OTHER SONGS
若者が憧れにため息つく時に  
     ブリードンの丘とその他の歌曲

詩: ハウスマン (Alfred Edward Housman,1859-1936) イングランド
    A Shropshire Lad 6 When the lad for longing sighs

曲: バターワース (George Sainton Kaye Butterworth,1885-1916) イギリス   歌詞言語: 英語


When the lad for longing sighs,
 Mute and dull of cheer and pale,
If at death's own door he lies,
 Maiden,you can heal his ail.

Lovers' ills are all to buy:
 The wan look,the hollow tone,
The hung head,the sunken eye,
 You can have them for your own.

Buy them,buy them: eve and morn
 Lovers' ills are all to sell,
Then you can lie down forlorn;
 But the lover will be well.

若者が憧れにため息つく時に
 黙って 元気なく 青ざめて
もしも死の床に横たわるならば
 娘さん 君がそいつの病を癒せるのだ

恋の病はお買い得だよ
 青ざめた顔に うつろな声
うなだれた首に くぼんだ目
 それらがみんな 君のものになるのさ

買っておやり 買っておやり 朝でも夕でも
 恋の病は大特売
買ったら君は捨てられて寝込むんだ
 だけど男の方は元気になるよ


「シュロップシャーの若者」のこれは6番目の詩です。なかなかシニカルな内容ですが、恋というものの真実を描き出しているような。バターワースのつけたメロディはけっこう真面目で、まるで癒し系の民謡みたいです。ハモンドオルガンの伴奏でしみじみと歌われたらとてもはまりそう。最後もため息つくように味わい深く曲を閉じます。

( 2016.03.20 藤井宏行 )


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