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Frech und froh I    
  Lieder nach Gedichten von J W von Goethe
あつかましく そして陽気にT  
     ゲーテ歌曲集

詩: ゲーテ (Johann Wolfgang von Goethe,1749-1832) ドイツ
    Claudine von Villabella (ベラ荘のクラウディーネ 1799) Act 1 Mit Mädchen sich vertragen

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Mit Mädchen sich vertragen,
Mit Männern 'rumgeschlagen,
Und mehr Kredit als Geld,
So kommt man durch die Welt.

Mit vielem läßt sich schmausen,
Mit wenig läßt sich hausen;
Daß wenig vieles sei,
Schafft nur die Lust herbei.

Will sie sich nicht bequemen,
So müßt ihr's eben nehmen.
Will einer nicht vom Ort,
So jagt ihn grade fort.

Laßt alle nur mißgönnen,
Was sie nicht nehmen können,
Und seid von Herzen froh;
Das ist das A und O.

So fahret fort zu dichten,
Euch nach der Welt zu richten.
Bedenkt in Wohl und Weh
Dies goldne A B C.

女の子たちとは仲良く
野郎どもとはひと悶着
そして即金よりはクレジット払い
そんな風に世間を渡るのさ

たくさんのものを自分に振舞って
わずかなもので暮らす
ほんのわずかなもので大いに
喜びを生み出すのさ

あの娘がその気にならなくても
それでもOKさせてやれ
誰かが邪魔するつもりなら
問答無用で追い払うのさ

皆には羨ましがらせて置け
奴らが手に入れられないもののことを
そして心から陽気になる
これこそアルファにしてオメガなんだ

こうして詩を書き続け
この世にお前を認めさせる
気に留めて置け 喜びにつけ 悲しみにつけ
この黄金のA B C則を


もともとはゲーテの詩によるジングシュピール(歌物語)「ベラ荘のクラウディーネ Claudine von Villa Bella」の中の歌。歌物語としてはゲーテの盟友でもあるライヒャルトの1799の作品やシューベルトの1815年、まだ十代後半のときに曲をつけたものなどがあります。ここではそこからゲーテ自身が詩集「おつきあいの歌ども(Gesellige Lieder)」というのに収録したものからヴォルフが選んできたようです。歌物語では山賊の若頭ルガンティーノ(実は高貴な生まれ)が山賊どもと掛け合いで歌うものなので、もっと荒っぽい言葉にした方がしっくりくるのかも知れませんが、軽快で爽やかなヴォルフの曲を聴くとこんな感じの詩の方が良い感じなのでこの訳詞で行きます。

( 2016.03.05 藤井宏行 )


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