Slow march |
スロー・マーチ |
One evening just at sunset we laid him in the grave; Although a humble animal his heart was true and brave. All the family joined us,in solemn march and slow, From the garden place beneath the trees and where the sunflowers grow. |
夕暮れ ちょうど日没の頃 われらは彼を墓に埋めた 慎ましい生き物ではあったが 彼のハートは誠実で勇気があった 家族たちも皆われらに加わった 厳粛なマーチでゆっくりと 木々の下のヒマワリが生えている庭地から |
アイヴズの最初の頃の歌曲ということになりますでしょうか。わずか14歳の頃の作品ということになります。ということで後の前衛的な手法は微塵もなく、ゆったりと讃美歌のような敬虔なメロディが歌われて行きます。といいつつも一筋縄で行かないのがアイヴズの凄いところ。この曲のメロディラインはヘンデルのオラトリオ「サウル」の第3部の葬送行進曲を下敷にしています。ついでに言いますとHyperionのサイトにある曲の解説によればここで葬られているのはアイヴズ家の飼い猫だったのだとか。
( 2016.01.31 藤井宏行 )