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Take,o take those lips away   Op.37-2  
  3 Shakespeare Songs
さあ持って行け この唇をどこへでも  
     3つのシェイクスピアの歌

詩: シェイクスピア (William Shakespeare,1564-1616) イングランド
    Measure for Measure (尺には尺を) Act.4 Scene.1 Take,o take those lips away

曲: ビーチ (Amy Marcy Cheney Beach,1867-1944) アメリカ   歌詞言語: 英語


Take,o take those lips away,
That so sweetly were forsworn;
And those eyes,the break of day,
Lights that do mislead the morn:
But my kisses bring again;
Seals of love,but seal'd in vain,sealed in vain.

Hide,o hide those hills of snow
that thy frozen bosom wears,
On whose tops the pinks that grow
are yet of those that April wears;
But first set my poor heart free,
Bound in those icy chains by thee.

さあ持って行け この唇をどこへでも
とても優しく愛を誓ったこの唇を
そしてこの瞳 夜明けには
その光を朝と間違えてしまう瞳もまた
だが私のくちづけは返しておくれ
愛の証 だが空しい証となった 空しい証となったあのくちづけは

さあ隠してくれ あの雪の丘を
お前の凍った胸が身に着けている
けれどその頂にはナデシコが輝いている
四月が身に纏う姿そのままに
だがまずは私の哀れな心を自由にしておくれ
お前のあの冷たい鎖に縛られている


2曲目は「尺には尺」から。失恋に対する捨て台詞ですから暗くしんねりと歌われる曲が多いですが、これは短調ながらも優雅なワルツになっています。この歌曲集の中では一番取り上げられる頻度が低くて、私が聴けたのもエマ・カークビーがBISに3曲とも入れた録音のみです。これも彼女の高く透き通った声が映えてなかなかの聴きものでしたが。

( 2016.01.16 藤井宏行 )


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