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O mistress mine   Op.37-1  
  3 Shakespeare Songs
おい おれのカノジョ  
     3つのシェイクスピアの歌

詩: シェイクスピア (William Shakespeare,1564-1616) イングランド
    Twelfth Night (十二夜) Act.2 Scene.3 O mistress mine

曲: ビーチ (Amy Marcy Cheney Beach,1867-1944) アメリカ   歌詞言語: 英語


O mistress mine,where are you roaming?
O stay and hear! your true-love's coming
That can sing both high and low;
Trip no further,pretty sweeting,
Journey's end in lovers' meeting?
Every wise man's son doth know.

What is love? 'tis not hereafter;
Present mirth hath present laughter;
What's to come is still unsure:
In delay there lies no plenty,?
Then come kiss me,Sweet and twenty,
Youth's a stuff will not endure.

おい おれのカノジョ どこほっつき歩いてんだ?
おい待て、聴け!あんたの恋人が来てんだから
おれは高くも低くも歌えるぜ
どこへも行くんじゃねえぞ、かわいいスィートハート
探し回ったって結局あ恋人のとこに戻るって
頭のイイ奴あ良く知ってんだからさ

恋って何だい? 先のことじゃねえよな
今ユカイにすりゃ今笑ってられる
先のことなどわかんねえんだから
ぐずぐずしていちゃ何もできない
だからキスしておくれ、甘く、何度も
若い時はただ一度、長くは続かないのさ


シェイクスピア「十二夜」の道化フェステの歌うこの歌、英語圏の作曲家は誰でもメロディをつけていそうなくらいポピュラーで、ここでもいくつもご紹介しておりますが、女性の手になるものを取り上げるのは初めてでしょうか。アメリカ、ボストンで活躍したかの国の女性作曲家のはしりという感のある彼女が書いた3つのシェイクスピア歌曲の第1曲目、軽快で爽やかな歌はなかなか魅力的。高い声に映えるのでソプラノ、テナー共々良く歌っていますが、個人的にはソプラノの方が魅力的に聴こえます。
パーセルなどのもっと古い音楽で大活躍していたソプラノのエマ・カークビーが歌ったBISにある歌曲集がとても素敵でした。


( 2016.01.16 藤井宏行 )


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