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動物園    
 
 
    

詩: 井上赳 (Inoue Takeshi,1889-1965) 日本
      

曲: 信時潔 (Nobutoki Kiyoshi,1887-1965) 日本   歌詞言語: 日本語


動物園ののどかな午後は
孔雀がすつかり得意になつて
うち中一ぱいひろげて見せる
金ぴか模様の晴着の衣裳

ライオンも 虎も 眠つてゐるが
駱駝は のんきなとぼけた顔で
煎餅たべては けろりとしてる
故郷の沙漠も忘れたやうに

木のぼり上手 ぶらんこ上手
お猿はいつでも愛敬者よ
鵞鳥のかなでるオーケストラに
よちよちダンスを あひるが踊る



尋常小学校教科書でもこちらは4年生用(1933)、歌詞は今でも通用しそうなモダンな内容です。音楽は信時ですからそんなに斬新ではないですが、ここに描かれている動物たちのようにどこかほっとするメロディ。けっこう癖になりそうな味わいです。詞・曲ともに2015年末著作権が切れましたのでぜひ多くの方に目を向けて頂ければ良いのではないかと思います。

( 2016.01.01 藤井宏行 )


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