Tanken JS192 |
想い |
Tanke,se,hur fågeln svingar under molnet lätt och fri; även du har dina vingar och din rymd att flyga i. Klaga ej,att du vid gruset som en fånge binds ännu; lätt som fågeln,snabb som ljuset, mer än båda fri är du. Är det glatt på jorden,vila bland dess fröjder glad också; är det sorgligt,ila,ila bort till högre världar då. |
想いよ 見るがいい いかにして鳥が舞い上がるのかを 雲の下を 軽やかに 自由に お前にも翼があるのだ そしてお前の空が 飛ぶために 不平を言うな 砂利のように 大地に縛り付けられた囚人だと言って 鳥のように軽く 光のようにすばやく これらのものよりずっと お前は自由なのだ もしもこの地上で幸せならば 留まれ その輝きのもとに 幸福に もしも悲しいのなら 急いで 急いで この世から高々と飛び去るのだ |
1915年、義兄(妻の兄)のヤーネフェルト夫妻の銀婚式の記念にシベリウスが書いたデュエット曲です。いかにもルネべルイらしい、そしてシベリウスが好きそうな内容の詩にしっとりと重たい女声のデュエットがつけられましたが、雰囲気的にはあまり銀婚式をお祝いするような曲ではなくて、通夜で故人をしみじみと回想しているようなイメージがしました。録音はほとんどないですが、BISの大全集ではアンネ・ゾフィー・フォン・オッターとモニカ・グルーブの強力コンビで入れていますのでこれで十分と言えましょうか。メゾ同士のデュエットですのでしんみり感が強く出ているということもあるのかも知れませんが。
( 2015.12.28 藤井宏行 )