TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Selbstgeständniss    
  Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier
身の上話  
     メーリケ歌曲集

詩: メーリケ (Eduard Friedrich Mörike,1804-1875) ドイツ
    Gedichte  Selbstgeständnis

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Ich bin meiner Mutter einzig Kind,
Und weil die andern ausblieben sind,
Was weiß ich wie viel,die sechs oder sieben,
Ist eben alles an mir hängen blieben;
Ich hab’ müssen die Liebe,die Treue,die Güte
Für ein ganz halb Dutzend allein aufessen,
Ich will’s mein Lebtag nicht vergessen.
Es hätte mir aber noch wohl mögen frommen,
Hätt’ ich nur auch Schläg’ für Sechse bekommen.

僕はおふくろの一人息子で
他には誰も生まれなかったから
6人分だか7人分だか知らないが
全部を僕が背負わされちまった
愛だの誠実だの思いやりだのを
たっぷり半ダース食わなきゃならなかったんだ
こいつは生涯忘れられないと思う
6人分ぶん殴られただけの方が
まだ自分のためになったろうさ

 ユーモラスな詩ですが難しいのはタイトルです。直訳するなら「自己告白」で、そのままタイトルにしている既訳もあります。他には「問わず語り」「告白」など。その中ではシンプルな「告白」が良いかなとは思いますが、もう少し考えて「身の上話」にしてみました。
ヴォルフの曲もユーモラスな小品ですが、男声向けのためもありあまり録音は多くありません。フィッシャー=ディースカウ、ローレンツ、ゲンツ、そして最新の女声による全集盤のマイ女史があります。

( 2003.3.7 甲斐貴也 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ