Selbstgeständniss Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier |
身の上話 メーリケ歌曲集 |
Ich bin meiner Mutter einzig Kind, Und weil die andern ausblieben sind, Was weiß ich wie viel,die sechs oder sieben, Ist eben alles an mir hängen blieben; Ich hab’ müssen die Liebe,die Treue,die Güte Für ein ganz halb Dutzend allein aufessen, Ich will’s mein Lebtag nicht vergessen. Es hätte mir aber noch wohl mögen frommen, Hätt’ ich nur auch Schläg’ für Sechse bekommen. |
僕はおふくろの一人息子で 他には誰も生まれなかったから 6人分だか7人分だか知らないが 全部を僕が背負わされちまった 愛だの誠実だの思いやりだのを たっぷり半ダース食わなきゃならなかったんだ こいつは生涯忘れられないと思う 6人分ぶん殴られただけの方が まだ自分のためになったろうさ |
ユーモラスな詩ですが難しいのはタイトルです。直訳するなら「自己告白」で、そのままタイトルにしている既訳もあります。他には「問わず語り」「告白」など。その中ではシンプルな「告白」が良いかなとは思いますが、もう少し考えて「身の上話」にしてみました。
ヴォルフの曲もユーモラスな小品ですが、男声向けのためもありあまり録音は多くありません。フィッシャー=ディースカウ、ローレンツ、ゲンツ、そして最新の女声による全集盤のマイ女史があります。
( 2003.3.7 甲斐貴也 )