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Bei einer Trauung    
  Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier
ある結婚式で  
     メーリケ歌曲集

詩: メーリケ (Eduard Friedrich Mörike,1804-1875) ドイツ
    Gedichte  Bei einer Trauung

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Vor lauter hochadligen Zeugen
Kopuliert man ihrer zwei;
Die Orgel hängt voll Geigen,
Der Himmel nicht,mein Treu!
Seht doch,sie weint ja greulich,
Er macht ein Gesicht abscheulich!
Denn leider freilich,freilich
Keine Lieb ist nicht dabei.

いとも気高い証人たちを前に
彼ら二人は結婚する
オルガンが祝福の響きを鳴らす
断じて言うが、天は祝福していない!
見るがいい! 女はひどく泣きはらし
男は嫌悪の表情を浮かべている!
不幸にして言うまでもなく、言うまでもなく・・・
そこにはひとかけらの愛もないのだから

 おどろおどろしくもユーモラスな曲調で不幸な結婚式の光景が語られていきます。特に優れた作品とは言えないと思いますが、変わった曲調が面白いせいか意外に録音は多い方で、いくつかの全集以外にもマーガレット・プライス、ベーア、ローレンツ、シュライヤー、ファスベンダー、マティスなどがあります。

( 2004.3.10 甲斐貴也 )


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