Ein Friedhof Op.13-3 Sechs Dichtungen |
墓地 6つの歌 |
Schemen erloschener Flammen Fächern über das Moor: Tränen brennender Wimpern Flimmern als Tau am Rohr. Welke Kränze am Grabe, Welke Herzen darin -- Leise rauschen die Weiden Frieden darüber hin. |
色褪せた炎の幻が 湿った土の上で揺れる 燃え立つまつ毛の涙は 葦の上の露のように震える 萎れた花輪が墓の前に 萎れた心が その中にはある-- 静かにざわめくヤナギ 安らぎは辺り中にある |
フランツの作品13はすべてハウシルト(ペンネームはMax Waldau 1822-55)という詩人の詩につけた歌曲です。全部訳そうかとも思いましたが、容易に聴ける演奏が白井光子さんの録音に取り上げられたこの曲だけのようなのでこの曲のみ取り上げます。シンプルですがしみじみと味わいのある歌に仕上がっています。
( 2015.12.12 藤井宏行 )