Dans la Nymphée Op.106 Le jardin clos |
ニンフの神殿に 閉ざされた庭 |
Quoique tes yeux ne la voient pas, Sache,en ton âme,qu'elle est là, Comme autrefois divine et blanche. Sur ce bord reposent ses mains. Sa tête est entre ces jasmins ; Là,ses pieds effleurent les branches. Elle sommeille en ces rameaux. Ses lèvres et ses yeux sont clos, Et sa bouche à peine respire. Parfois,la nuit,dans un éclair Elle apparaît les yeux ouverts, Et l'éclair dans ses yeux se mire. Un bref éblouissement bleu La découvre en ses longs cheveux ; Elle s'éveille,elle se lève. Et tout un jardin ébloui S'illumine au fond de la nuit, Dans le rapide éclair d'un rêve. |
たとえお前の目に見ることができなくとも 知るがいい お前の魂で 彼女がそこに居ることを 昔のように敬虔で純白の姿で その岸辺で彼女の手は安らいでいる その頭はジャスミンの間にある あそこでは その足が枝に触れている 彼女はまどろむ 枝の上で 唇とその目を閉じて 彼女の口はかろうじて息をしているだけだ 時折 夜 閃光の中 彼女は現れる 目を見開いて そして光はその目に映っている 束の間の青い閃光が 長い髪をした彼女を映し出す 彼女は目覚め 彼女は起き上がる そして目のくらんだ庭全体が 照らし出される 庭の奥に 夢のすばやい閃きの中に |
そこにはいないけれど、いるように思える(あるいはそう伝わっている)妖精のまどろみ。これも幻想味あふれる曲です。ほのかに暖かい春の宵。暗闇の中をときおり閃光がちらつく、暗さと明るさのコントラストが鮮烈ですね。
この曲、歌曲集の中でも演奏によってテンポの取り方に大きな差があって、一番遅いものと一番速いものとで1.5倍くらい差が出ていそうです。私には遅めに取っている方が好ましく、メゾのサラ・ウォーカーが歌っているCRD盤(伴奏はM.マルティノー)の極端なまでの遅さがとても気に入っております。
( 2015.12.06 藤井宏行 )