Segelfahrt JS166 |
帆走 |
Wie bist du weich und wunderhold, du Tröster aller Sorgen, in deinem Kleid von Sonnengold, du lichter Sommermorgen! Ich hiß das Segel auf dem Boot und steure allerwegen schlaftrunken in das Morgenrot, dem Ostenwind entgegen. Der Mastbaum knarrt,der Bug versinkt in schäumend grüne Wogen, vom Eiland,das mir luvwärts winkt, kommt Tannenduft entgegen. Ich grüß dich,du Wellendrang, du Freiheit sonder Regeln! Oh,könnte ich mein Leben lang nur segeln,segeln,segeln! |
何とお前は穏やかで 驚くほどに美しいのか お前 すべての悲しみを慰めてくれる者よ 太陽の金色の衣を纏っている お前よ 明るい夏の朝よ! 私は帆を上げる ボートの上に そして操るのだ あらゆる方向へと 眠気に酔いつつ 朝焼けの中を 東からの風に逆らって マストは軋み 舳先は沈む 泡立つ緑の波の中へ 島から 私を風に乗り呼んでいる モミの木の香りが漂ってくる お前に挨拶しよう 寄せ来る波よ お前 限りなき自由よ! おお わが人生もずっとこうあったなら ひたすらに帆走 帆走 帆走で! |
1899年の作曲。作曲のいきさつは不明ですが、ドイツ語の詩につけた歌曲です。詩人は名字からしてもスウェーデンの人のようで、ドイツ語の詩もお見事というほどの出来栄えとも思えないのですが、さわやかな疾走感は良く出ています。シベリウスの音楽も屈託ないもので心地よい舟の遊びを描き出しました。BISにあるBOXでのDan Karlstromのテノールの歌がなかなか爽快で良かったです。
( 2015.12.01 藤井宏行 )